虚血性心不全って個人的にはすごくいい亡くなり方だと思う
野村克也さんが虚血性心不全で亡くなられましたね。
私の祖母は2013年に88歳で亡くなりましたが、同じく虚血性心不全でした。
年をとった祖母は「なーんとなく体調が悪い、だるい」ということをよく言っていて。
亡くなる半年ほど前からは1日中コタツでのんびりしている状態でした。
60代のときに心筋梗塞もおこしていて、心臓は弱くなっていたので「まぁ~88にもなればそんなもんだろう」って。
亡くなった日のお昼、たまたま私は実家に遊びに行っていて、祖母と一緒に昼食を食べました。
帰るとき「もう帰るんな~またおいで~」って。
いつもそう言うので、祖母の顔は見ずに「はいは~い」なんて言った気がします。
まさかそれが最後になるとは思わなかった。
その日の夜ごはんも普通に食べて、祖父と一緒に布団に入って。
眠りについて1~2時間でしょうか「息が苦しい」って起きたそうです。
それからあっという間に意識を失ったようで、救急車が到着したときはもう無理だったと母から聞きました。
「救急車がくるけん、がんばりよ!」と母が言ったら「もう死んでもいいんじゃ~」って。それで祖母の最後の言葉。
虚血性心不全は、ある日突然訪れます。
「今までありがとう」とか、そんなのんびりした別れではありません。
明日が来ることは、当たり前ではないんだなぁって。
残された人間の心の準備が全くできてなかった。
体が弱っていた祖母ですが、亡くなる日までしっかりごはんを食べて会話ができて。
それってすごく幸せな亡くなり方だなって思います。
最後は苦しかっただろうけど、それも一瞬。
あくまでも個人的な意見ですが。
そういえば、うちの祖父母が使ってたトイレの窓には、お土産でもらった「ぴんころ地蔵」が置いてあった。
「元気に長生きし(ぴんぴん)、寝込まず楽に大往生(ころり)したい」
お地蔵様、まさにその通りになりましたよ。
私も年をとったら、夫と一緒にぴんころ地蔵買いに旅行に行こう。
あ、メモしておこう(私、メモ魔です)
野村克也さんのご冥福をお祈りいたします。